NR1000には「clustered Data ONTAP / ONTAP9」と「7-Mode」の2つの動作モードがございます。
モードに合わせてログの採取をお願いします。
このほか、状況に応じてSPログ、BMCログの採取をお願いする場合がございます。
装置の動作モードがご不明の場合は動作モードの確認
をご参照ください。
(注)本資料にあるログのほか、追加ログが必要となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
AutoSupport MailとONTAPの内部ログを採取してください。
TakeoverやPanicの事象が発生した場合は、追加のログも必要です。
採取したログは、「資料・データの送信」よりSupportdeskまで送信してください。
(注)本資料にあるログのほか、追加ログが必要となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
Autosupport Mailを生成する、内部ログを収集するには、NR1000へコンソール接続する必要があり、以下の2つの方法があります。
システム管理者(お客様やSE)の方で採取する場合は②が主です。
①の方法は、各ノードに直結して操作する必要があるため、通常はハードウェア保守する場合に利用します。
①②どちらかの方法で接続願います。
①NR1000各ノードの10101ポートへserialケーブルで接続する方法
②NR1000のクラスタ管理LIF (cluster_mgmtポート)へSSHで接続する方法
なお、②のクラスタ管理LIFのIPアドレスは、GUIでログインする際のIPアドレスと同一です。
GUIを使われている場合はこのIPアドレスへSSHを試みてください。
お客様のAutosupport Mail設定を以下の手順で確認し、宛先の有無に応じてログ採取方法をご選択ください。
NR1000シリーズへコンソール(ssh/serial)接続し、以下のコマンドを実行してください。
cluster1:: > system node autosupport show -fields to, partner-address, remove-private-data
<実行例>
remove-private-dataがfalseの場合は3項へ進みます。trueの場合は下記コマンドでfalseへ変更します。
cluster1::> system node autosupport modify -node * -remove-private-data false
<実行例>
ONTAPの高度なコマンド機能を使用するため、一時的にdiagユーザを「有効」にします。
cluster1::> security login unlock -username diag
<実行例>
toまたはpartner-addressにnr1000@remcsworld.ne.jpがあるかを確認いただき①、②の手順へ進みます。
①nr1000@remcsworld.ne.jpが含まれる場合は、「AutoSupport Mailの手動送信」へ進んでください。
②nr1000@remcsworld.ne.jpが含まれない場合は、「AutoSupport Mailの内部作成」へ進んでください。
Autosupport Mailを送信するコマンドを実行します。
cluster1::> system node autosupport invoke -node * -type all
<実行例>
Autosupport Mailが正常に送信されたことを確認するため、以下のコマンドを実行します。
cluster1::> system node autosupport history show -destination smtp
一番上に表示されたログが最新の結果となります。正常に送信されると、Statusがsent-successfulになります。もしsent-successful以外の表示となった場合は、後述の「Autosupport Mailの内部作成」を実施いただき、手動でファイルを取得し、Supportdeskまで送付をお願いします。
<実行例>
Statusがcollection-in-progressの場合は採取中のため、sent-successfulまでしばらくお待ちください。
Seq | Attempt | Percent | Last | |||
Node | Num | Destination | Status | Count | Complete | Update |
----------- | ---- | ----------- | ---------- | ----------- | -------- | ----------------- |
cluster1-01 | 1 | smtp | sent-successful | 1 | - | 3/8/2022 02:41:07 |
cluster1-02 | 1 | smtp | sent-successful | 1 | - | 3/8/2022 02:46:41 |
2 entries were displayed. |
Autosupport Mailをメール送信できなかった場合は、装置内に一時ファイルとして保存し、ダウンロードします。
以下のコマンドを実行いただき、手動でAutosupport Mailを発行してください。
※ 送信設定が無効な環境でも採取可能です。
Autosupport Mailを送信するコマンドを実行します。
cluster1::> system node autosupport invoke -node * -type all
<実行例>
Autosupport Mailを1週間分アーカイブして保存するコマンドを実行します。
※コマンド実行時に「Argument list too long」エラーが表示された場合は、コマンド内の「-mtime -7」の部分を「-mtime -2」や「-mtime -1」のように数字を小さく置き換えて再実行をお願いします。
cluster1::> set -privilege diagnostic -c off
cluster1::*> system node systemshell -node * -command "sudo find /mroot/etc/log/autosupport -type f -mtime -7 | xargs sudo tar czvf /mroot/etc/crash/`hostname`_asup.`date '+%Y%m%d_%H%M'`.tgz"
cluster1::> set -privilege admin
<実行例>
Autosupport Mailで原因を特定できない場合は、ONTAPの内部ログを確認いたします。
Supportdesk担当者より、お願いしたものについて採取いただけますようお願いします。
必要なログについて不明な場合は、容量は大きくなりますが一括採取方法のコマンドを実行してください。
<実行例>
Autosupport Mailのようなファイルでログを取得できない場合、コマンド結果をキャプチャしてください。
※機種や製品のバージョンによりサポートされないコマンドがありますので、そのまま実行した結果を送付ください。
Takeover等コントローラの障害が疑われる場合に採取が必要です。コマンド結果をキャプチャしてください。
以下の2つの接続でのみ採取可能であるため、遠隔で管理されている場合、②の方法をご確認ください。
① NR1000各ノードの10101ポートへserialケーブルで接続する場合
cluster1::> ←キーボードから、ctrl + G を押す
② NR1000各ノードのe0MポートへSSH接続する場合
BMCのIP Addressを以下のコマンドで確認し、StatusがonlineであればSSH接続可能です。
cluster1::> sp network show
<実行例>
Address | ||||
Node | Status | Family | Link State | IP Address |
--------------- | ---------- | ------------ | --------------- | ------------------------ |
cluster1-01 | online | IPv4 | up | 10.19.11.251 ←SP/BMCのIPアドレス |
・・・以下略 | ||||
cluster1-02 | online | IPv4 | up | 10.19.11.252 ←SP/BMCのIPアドレス |
各コントローラのSP/BMCへ接続し、以下のコマンドを入力します。
機種や製品のバージョンによりサポートされないコマンドがありますので、そのまま実行した結果を送付ください。
WebブラウザからAutosupport MailやONTAPの内部ログ、Panic時のCoreファイルをダウンロードします。
対応ブラウザは巻末の付録を参照して下さい。(付録 ONTAPとサポートブラウザのバージョン互換表)
Webブラウザからクラスタ管理LIFのIPでアクセスしてください。以下の例ではChromeを使用しています。
https://<cluster_management_LIF_IP>/spi
ユーザ名とパスワードを要求されたら、ONTAPのadminアカウントとパスワードを入力してログインします。
Service Processor Interface(SPI)のページが表示されたら、各ノード名の「core-dumps」をクリックします。
例ではNR1000F-01とNR1000F-02の2つノードがあり、NR1000F-01の「core-dumps」をクリックします。
クリックしたノードのページが表示されたら、先ほどコマンドを実行して取得したファイルがあることを確認します。
今回の例では、NR1000F-01_asup.20231117_0749.tgzが「Autosupport Mail」のファイル、NR1000F-01_etc-logs.20231117_0750.tgzが「ONTAPの内部ログ(一括採取)」のファイルとなります。
※注意事項:
もし、4.でファイルが何も表示されない場合は、cluster管理LIFの通信で何らかの問題があり表示できない状態になっている可能性があります。その場合は、下図のようにAdvanced Access Optionsの「Show」をクリックし、表示されたノード名の一覧のリンクをクリックしてください。ログインの表示がされた場合は、2.と同じ操作でログインしてください。
Autosupport Mailを保存する場合は、[ノード名]_asup.[YYYYMMDD_MMSS].tgzをクリックし、分かりやすくデスクトップ等を指定します。(ファイル名の例:NR1000F-01_asup.20231117_0749.tgz)
ONTAPの内部ログを保存する場合は、「[ノード名]_etc-logs.[YYYYMMDD_MMSS].tgz」をクリックしてAutosupport Mailと同じ場所へ保存します。(ファイル名の例:NR1000F-01_etc-logs.20231117_0750.tgz)
※Coreファイルを保存する場合は、拡張子がnzのファイルをクリックしてAutosupport Mailと同じ場所へ保存します。(ファイル名の例:core.538001740.2022-03-10.23_54_50.nz)
3~5をノード数分繰り返します。
今回の例では、2ノード分のAutosupport Mailと内部ログ(一括採取)ファイルが保存できました。
ONTAPシステム領域に保存したAutosupport Mailや内部ログ(一括採取)ファイル又は個別で採取したmlog,EMS,shelfログファイルを、以下コマンドで削除します。
cluster1::> set -privilege diagnostic -c off
cluster1::*> system node systemshell -node * -command "rm /mroot/etc/crash/*.tgz"
cluster1::*> set -privilege admin
cluster1::>
<実行例>
「AutoSupport Mailの設定確認」でremove-private-dataをfalseへ変更した時のみ、元の「true」へ戻します。
(元々falseで運用されている場合は、trueにしていただく必要はありません。)
cluster1::> system node autosupport modify -node * -remove-private-data true
<実行例>
「AutoSupport Mailの設定確認」で一時的に「有効」にしたdiagユーザを元の「無効」へ戻します。
cluster1::> security login lock -username diag
<実行例>
採取したログファイルは、「資料・データの送信」よりSupportdeskまで送信してください。
ログをダウンロードする時にWebブラウザを使用しますが、ONTAPのバージョンごとにサポートブラウザが異なります。
Webブラウザの動作がうまくいかない場合は、使用しているONTAPとサポートブラウザの確認をお願いします。
ONTAP | Google Chrome | Microsoft Edge | Mozilla Firefox | Safari | Internet Explorer |
---|---|---|---|---|---|
8.3 | 39.0, 40.0 | - | 34.0, 35.0 | - | 10.0, 11.0 |
8.3.1 | 43.0 | - | 38.0, 39.0 | - | 10.0, 11.0 |
8.3.2 | 45.0 | - | 40.0 | - | 10.0, 11.0 |
9.0 | 45.0 | - | 45.0 | - | 10.0, 11.0 |
9.1 | 47.0 | - | 47.0 | - | 10.0, 11.0 |
9.2 | 57.0 | - | 51.0 | - | 11.0 |
9.3 | 61.0 | - | 55.0 | - | 11.0 |
9.4 | 65.0 | - | 58.0 | - | 11.0 |
9.5 | 65.0 | - | 59.0 | - | 11.0 |
9.6 | 73.0 | - | 64.0 | - | 11.0 |
9.7 | 75.0 | 44.0 | 69.0 | 〇 | × |
9.8 | 81.0 | 〇 | 76.0 | 〇 | × |
9.9.1 | 89.0 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
9.10.1 | 94.0 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
9.11.1 | 99.0, 102.0 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
9.12.1 | 106.0, 108.0 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
9.13.1 | 108.0, 112.0, 114.0 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
※×は未サポート、数字はそのバージョンをサポート、〇はバージョン依存なしでサポートを示す。
パターン【1】のログを採取してください。採取が難しい場合は、パターン【2】のログを採取してください。
採取したログは、「資料・データの送信」よりSupportdeskまで送信してください。
(注)本資料にあるログのほか、追加ログが必要となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
AutoSupport Mailを手動で生成し、過去1週間の間に生成されたAutoSupport mailをすべて採取してください。
コンソール(ssh/telnet)接続し、AutoSupport Mailを手動で生成します。
備考1)リモート環境よりログを採取する場合は、ssh/telnetで接続してください。
備考2)HA構成の場合、両コントローラに対してそれぞれ接続し、コマンド結果を採取してください 。
備考3)takeoverが発生している場合は、正常側のコントローラにのみ接続し、コマンド結果を採取してください。
正常側のプロンプトには、" (takeover) " という文字が表示されます。
[補足] 管理ホストからボリューム (/vol/vol0) に接続し、採取することも可能です。
備考5)HA構成の場合、両コントローラのボリュームにそれぞれ接続し、Autosupport mailを両系で採取してください。
備考6)管理ホストがunix/linux環境の場合、「root」ユーザで管理ホストにログインし実行する必要があります。
備考7)管理ホストがwindows環境の場合、「ドメインのAdministrators権限を持つユーザ」または「NR1000 のローカルアカウントでAdministrators 権限を持つユーザ」で実行する必要があります。
/vol/vol0をマウントし、etc/log/autosupportフォルダ配下にある autosupportフォルダ(年月日付け.files)をフォルダごと採取します。
採取したログファイルを「資料・データの送信」よりSupportdeskまで送信してください。
コンソール(ssh/telnet)接続後、下記コマンドを実行し、コマンド結果を採取してください。
備考8)HA構成の場合、両コントローラに対してそれぞれ接続し、コマンド結果を採取してください 。
備考9)takeoverが発生している場合は、正常側のコントローラにのみ接続し、コマンド結果を採取してください。
正常側のプロンプトには、" (takeover) " という文字が表示されます。
あわせて「/vol/vol0/etc 配下の各種ログファイル」も参照してください。
ボリューム (/vol/vol0) にそれぞれ接続し、各種ログファイルを採取してください。
備考11)HA構成の場合、両コントローラのボリュームにそれぞれ接続し、下記3種類のログを両系で採取してください。
備考12)管理ホストがunix/linux環境の場合、「root」ユーザで管理ホストにログインし実行する必要があります。
備考13)管理ホストがwindows環境の場合、「ドメインのAdministrators 権限を持つユーザ」または「NR1000 のローカルアカウントでAdministrators 権限を持つユーザ」で実行する必要があります。
「コンソールログ」とあわせ採取したログファイルを「資料・データの送信」よりSupportdeskまで送信してください。
[補足] 代替手段としてコンソール接続により1. ~ 3.のログを採取することが可能です。
備考14)1ファイルずつコンソール上に表示させ採取するため、採取に時間を要します。
(通常採取に30分程度の時間が必要です。しかし、環境によっては1時間以上の時間が必要となる場合もございます。)
極力、管理ホストを使用し採取することを推奨いたします。
→コンソールログとして、/vol/vol0/etc 配下の各種ログファイルを採取する方法
SPにログインする方法は以下3種類あります。
いずれかの方法でSPにログイン可能な場合に限り、SPログを採取してください。
(注2)takeoverあるいはダウンしている場合、e0mポートにssh接続できません。
コンソール(ssh/telnet)よりSPモードに入り、下記コマンドの実行結果を採取します。
備考1) HA構成の場合、両コントローラにそれぞれ接続し、両系のSPログを採取します。