
富士通グループでは毎年、有事に備えた防災訓練を実施しています。
今年は「中四国地震」を想定した訓練を2024年9月18日に実施しました。
訓練実施後には訓練振り返り会から課題を抽出、対策の立案を行い、継続的改善に努め、有事に備えています。
「中四国地震(最大震度7)」を想定したお客様復旧体制を構築
今回実施した訓練は被害想定を中四国地震とし、お客様・富士通の拠点が被災した場合の初動から復旧支援までのプロセスの検証を行いました。
ポイント
- 手順に従った本部運営の実施および習熟度の向上
- 経営層まで参加した訓練を行い、実施結果を評価
- 2017年から2023年まで首都直下地震と南海トラフ地震を想定した訓練を行っていた背景があり、本部運営経験の偏りを無くすことを目的に被災地を選定
被災想定
中四国エリア
- 震源地 :広島県世羅町付近
- 震度分布:震度7 広島県広島市、広島県福山市、愛媛県松山市
震度6強 岡山県岡山市、愛媛県四国中央市、山口県山口市、香川県高松市
震度6弱 鳥取県鳥取市、島根県松江市、徳島県徳島市、高知県高知市、高知県南国市
- 津波被害:広島県広島市(50cm)、愛媛県新居浜市(50cm)

訓練内容
- 神奈川県にお客様復旧対策本部、大阪府に現地復旧本部を設置
- 被災地区のお客様や稼働リストを作成し、迅速かつ効率的に影響確認を行うプロセスを検証
(確認対象エリアが広域かつ津波被害が発生した場合、効率的な調査の仕組みが必要なため)
- 被災地区への応援派遣要員の必要人数や安全を最優先した移動および作業などの実施事項を検証
- インフラ復旧状況とお客様コール状況から応援派遣人数を試算し、移動手段やルートの確認をシミュレーション
- お客様や作業者の身の安全を最優先にするため、行動規範の提供から、遵守/徹底までの実施を確認
訓練評価:○
- 手順に従った本部運営の実施および習熟度の向上
- 日本全国80か所からオンライン接続で参加し、組織ごとの手順に問題が無いことが評価できた
- お客様復旧対策本部と現地復旧本部が連携し、初動から復旧支援活動までのプロセスが評価できた
- 対象エリアの本部運営手順の習得ができた
- 経営者を含めた訓練の実施および評価
本訓練はISO22301(事業継続マネジメントシステム)に準拠し、経営層の参加、評価を行い適切なマネジメントシステムによる改善活動ができた
- 訓練後は関係者による振り返りを行い課題を抽出。対策を立案、運用に反映
今後も訓練を通じて手順の見直しや習熟度向上を継続的に行い、有事の際にお客様ICTシステムの早期復旧支援が行えるよう努めてまいります。

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